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勝利の女神たちとともに、地上を奪還せよ!『勝利の女神:NIKKE』世界観解説&おすすめキャラクターストーリー3選

11月に一周年を迎える「背中で魅せるガンガールRPG」こと『勝利の女神:NIKKE』。『NieR:Automata』とのコラボも話題になった本作について、改めて世界観やストーリーを解説してみよう。お尻が揺れるちょっとセクシーなゲームだと思っている諸兄に声を大にして言いたいことが二件あり、ひとつは「その通りである!」という点と、もうひとつは「お尻だけでなく、ストーリーも抜群に面白い!」という点だ。

世界は「ラプチャー」と呼ばれる存在によって蹂躙され、人類は地下奥深くのシェルターに逃げざるを得なかった。数十年後、ラプチャーと決戦するために作り出されたのが「ニケ」である。頭部を損傷しない限り、何度でも蘇る彼女たちを駆使し、ラプチャーの支配から地上を奪還するのがこのゲームの目的だ。

主人公は新米指揮官となり、ニケたちを指揮してラプチャーを倒すミッションの真っ最中だった。マリアンというニケとともに戦い、ラピやアニスといった仲間のニケとも合流する。ミッションで指定された地点まで向かい、何とか修羅場は潜り抜けたかと思いきや、まさかの事態に遭遇する……ここまでがチュートリアルに相当する。

ソーシャルゲームにありがちな、主人公を無条件に好いてくれる女性のコマという類型を上手く逆手に取り、ビックリする仕掛けを用意しているのが注目すべきポイントだ。ここで起きるイベントを通し、ニケがあくまで使い捨ての道具でしかないという事実とともに、これから自分たちは運命共同体として強敵に立ち向かっていかねばならないということもよくよく理解できる展開になっている。

ゲームを進めていくと、ニケを統制する行政機関である中央政府や、ニケを製造・販売している大企業なども登場し、ハードな世界観をしっかりと固めてくれる。どの組織も独善的で場当たり的に見えるが、同時に最善策を打っているとも取れるような具合で、サブキャラクターに至るまで物語を著しく阻害するキャラクターは登場しない。

特に筆者が好きなのは、ニケの製造を担う大企業「ミシリス」のCEOであるシュエンだ。

見た目の幼さの通り、他人にもニケにも傍若無人な振る舞いをし、周囲に圧をかけるタイプのキャラクターだ。主人公にも無茶な任務を与え、そのせいでラピが窮地に立たされることとなる。

どう考えても一回わからせてやる必要があるガキンチョだが、開発側も手が入れやすいキャラクターだったのか、しばらくあとにちゃんと波乱のイベントが用意されており、それを体験すれば彼女に対する印象が変わってくることだろう。プレイアブルであるニケ以外のキャラクターにもスポットライトを当てるゲームであるのがわかってもらえただろうか。

その他にも、地上で展開するニケたちや、人語を話すラプチャーなど、意表を突いてくるキャラクターたちがわんさか登場する。メインストーリーを追いかけるだけでも決して退屈することはないだろう。


続いて、メインストーリー以外の点から『勝利の女神:NIKKE』の世界を掘り下げてみよう。ソーシャルゲームの伝統らしく、ニケのエピソードも充実している。筆者おすすめのエピソードを以下に紹介する。

1.アニス(声:岡咲美保)

主人公たちの部隊「カウンターズ」のムードメーカー。今年の夏はとてもハレンチな水着姿を晒し、皆に串焼きを振る舞ったアニスちゃんをまずはご紹介したい。

最初期から貰えるいわゆる配布キャラクターなので、誰でも読めるストーリーではある。明るく可愛らしい性格をしているが、皮肉屋の面もあり、誰が相手でも一言毒を吐かずにはいられない部分がある。ある意味、とても人間らしいキャラクターとも言える。

そんな彼女とのエピソードでは、主人公たちの住む地下シェルターであるアークで一緒にデートする内容になっている。まあ、ソーシャルゲームのド鉄板と言える内容で、アニスを連れてあちこち見て回るシーンでは思わず頬が緩んでしまう。

しかし、そこはこのゲームらしく、アークを見て回る過程で、主人公はこの地下シェルター内に充満する薄っすらとした階級差別を感じ取っていく。最終的に主人公たちはアウターリムというアークに入れずに過ごしている人々のためのスラムへと足を運んでいく…。

デートイベントとシビアな世界観を同時に説明するという離れ業をやってのけており、是非ともチェックして欲しいイベントであると感じた。しかし、顔が良い。ホントに。

2.ラプンツェル(声:三森すずこ)

続いてはピルグリム(地上を巡るニケたち)からラプンツェルを紹介する。この娘はシスターのような恰好をしたニケで、砂嵐に襲われた主人公を介抱する形で出会う。

澄ました顔をしているが、実はたくましい男性に強い興味があり、主人公のこと(体)を執拗に狙う。ヨダレを垂らしながら色々と危なっかしい発言をする姿は、コミカル且つセクシャルでどうしても印象に残るものだ。

主人公は発情したラプンツェルとともに(いつ襲われるかとビクビクしながら)眠れない夜を過ごしつつ、カウンターズと合流するためにポイントに向かうが、その途中でラプンツェルが寄るところがあると言い始める。

そこからがエピソードの真骨頂で、彼女が向かったのはニケとラプチャーの大規模な戦闘があった地点だった。彼女はそこでシスターの外見らしく、仲間のニケたち(姉妹と呼んでいる)を丁重に葬る。かかる音楽も相俟って、非常に荘厳で美しいシーンだ。

それからラプンツェルは何故そうして仲間を丁重に葬るのかという説明が入るのだが、ここがニケの大脳でありブラックボックスでもあるNIMPHの話に繋がっており、面白いところだった。是非とも一般募集から引き当ててみてチェックして欲しい。

3.ポリ(声:前田佳織里)

最後はアークの治安を守る警察組織A.C.P.U.の隊員ポリをおすすめしたい。彼女は警察官でありながら同時にニケであり、日夜アークの平和を守っている。頭を撫でられるとフワフワしてしまうところから、同僚からも犬扱いされており、そこがコンプレックスのようだ。

此度の事件では、どうやらコスプレカフェで秘密裏にキメラ実験(人間と動物を混ぜること)が行われていたらしく、その捜査を続けていた。しかし、そのキメラ実験のリストにあろうことかポリ自身の名前が刻まれているではないか!果たして、ポリは本当に犬人間なのか!?

ギャグシナリオかとおもいきや、事件は少しずつきな臭くなっていき、ニケ製造企業のエリシオンがかつて行っていた実験が焦点になっていく。ポリも最初はあまりの展開に泣き顔で困惑していたが、次第に自らを製造した企業がどんなことを行っていたかについて真剣に考え始める。

話は二転三転し、たった約4分×5分割のエピソードなのに、充分読み応えのあるディテクティブ・ノベルになっている。犬系彼女が好きな人と探偵モノが好きな人の両方を楽しませる読み物になっているので、こちらも一般募集で引き当ててみて欲しい。あと、膝に貼ってある絆創膏が可愛い~。

『勝利の女神:NIKKE』は絶賛配信中である。ラプチャーとの戦争は果たしてどう決着がつくのか、ニケたちの運命はどうなるのか、是非ともその眼で確かめてみて欲しい。

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