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画面の裏側:スタジオパートナーシップディレクター、アイヴァン・デイヴィスの終わりなき情熱

誰もが「楽しさ」を持って働けるゲーム業界を保証する

記録的な速度で成長を続けるゲーム業界において、会社を動かすトップレベルの才能の存在を獲得することは今もなお優先事項だ。新たな提携先を獲得し、またFuncomFatshark等のPCやモバイル、コンソール分野のパブリッシャーやスタジオとの既存のパートナーシップをより強固なものとしていくため、Level Infinite/Tencent Gamesは気鋭のスタジオパートナーシップディレクターとしてアイヴァン・デイヴィスを仲間に迎えた。彼の手腕によって、一連のパートナリング事業は圧倒的に容易なものになるだろう。

ゲーム業界に入る前はグラフィックデザイナー志望だったデイヴィスであるが、彼がビデオゲームに親しんできた歴史は長い。初めて遊んだゲームはマルチプレイヤー・アーケード・シューティングゲームの『Boot Hill』(1977)。8ビットのホームコンピュータ「コモドール64」のアーティストとして歩み出した彼のキャリアは、2022年に33年目を迎えた。そして、イギリスを拠点とするNexusチームの一員としてテンセントに加わって一年近くになる。

カセットテープにピクセルのグラフィックを保存していた時代から、ソニーのPlayStationで働いていた頃、そして自身のゲーム制作コンサルタント会社を運営していた時まで、デイヴィスのキャリアは常に刺激に満ちていた。そして現在、彼は大規模なスタジオと再び密に仕事をするために戻ってきたのだ。

「自分が情熱を注げるものを見つけないといけない。やっていて楽しいと思えるものでないと、仕事をしている気になれないからね」と、デイヴィスは笑顔で答える。「自分の仕事は大好きだけど、妻には『せめて週末ぐらいは仕事するのをやめられないの?』って言われるんだ」。

新鮮な冒険

そのような幅広い経歴の持ち主でありながら、Tencent Gamesが手がける物のスケールの大きさはうれしい驚きであったという。そして、最適なスタジオと提携し、あらゆるプラットフォーム上でAAA品質のゲームを作ろうとますます心血を注いだ結果が、新しいタイトルたちの成功につながっている。

「テンセントは見ていて非常に興味深い会社だ。テンセントグループ内の各部署からプレゼンテーションを受ける機会があったんだけど、本当に信じられなかった。沢山の異なる部門に革新的なテクノロジー、それにゲーム部門の中にも無数のスタジオが存在して、多様なジャンルを全て網羅している。とても巨大でグローバルだ。沢山のことが行われている場所で、僕もそんなアプローチが好きだね」。

「そして、社内ではいつでも『うん、それは可能だよ』という返事が返ってくる。いつだってグループのどこかには助けになってくれる人がいるんだ。これほど大規模な会社で、近い距離感を持って仕事ができるということに、ものすごく新鮮さを感じた」と、デイヴィスは語った。

現状打破と新境地を開拓する精神こそが、彼がスタジオに働きかける際に大切にしていることだ。そして、その精神があるからこそ、スタジオの現状と将来を見るだけではなく、今そこに抜け落ちているものを見ることで革新の種を発見できるのである。

全体像を見る

彼の言うところの「鳥の眼」、つまり一歩引いた場所から物事を捉える独自の目線を使って、アイヴァンはチームが見落としてきた重要な側面に注意し、支え役となる。それは例えば無理のあるリリース日程や、手つかずのビジネスチャンスであったり、完璧を目指すあまりに視野が狭くなっている状況であったりするのだ。Nexusの監視なしでは、どれもスタジオが苦しむ結果となってしまうだろう。

それに加え、中には業界人しか気付かないような些細な問題もあるという。例えばデベロッパーたちは、自分たちがゲームが得意なので、開発中のゲームの難易度をどんどん上げていくことがあるというのだ。そのようなゲームでは、開発チームには面白くても、一般の消費者たちは楽しめないかもしれない。

「(デベロッパーたちは)わざとやっている訳じゃないんだけどね」と言うデイヴィス。「僕たちは開発チームのためにゲームを作っているんじゃなくて、ゲーマーたちのために作っていることを忘れてはいけない」。

「楽しさ」の哲学

デイヴィスの棚には彼の偉業を称えるハードウェアがいくつか並んでいる。2007年に彼は『Buzz! Junior: Jungle Party』というゲームで、BAFTAのBritish Academy Children’s Awardの子供向けビデオゲーム部門で最優秀賞を受賞した。

ゲーム市場の消費者が無数の選択肢に囲まれている中で、テンセントには彼の鋭い視点が欠かせない。彼の手腕があれば、きっと誰もが好きなゲームをプレイできて、デベロッパーたちは遺憾無くクリエイティビティを発揮し、喜んで仕事に励むことができるだろう。

「僕たちは全員ゲームが大好きでこの仕事をしている。そして、ゲームを愛するプレイヤーたちにぴったりの製品を届けるために、僕がチームに働きかけることができるなら、それ以上望むことはない。誰もが人生をもっと楽しんでいいんだ!」。

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