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RTSの元祖的シリーズがモバイルプラットフォームで復活 – 『Command & Conquer: Legions』

長い歴史を持つフランチャイズがそこから大きく踏み出すのは決して容易なことではない。それが『Command & Conquer』のように懐かしい思い出の詰まったシリーズであればなおさらだ。だがYorha StudiosはElectronic Artsと共に、まさにその難題へ挑もうとしている。gamescom 2023で発表された『Command & Conquer: Legions』は、同シリーズでモバイル進出をめざす作品となる。

『Command & Conquer: Legions』の舞台は第三次ティベリウム戦争の後。CABAL(カバル)勢力がまたしてもサイボーグ軍団で人類に攻撃を仕掛けてきたというストーリーだ。この脅威に立ち向かうため、長らく対立しづつけてきたNODとGDIはやむなく共同戦線を張ることになる。いつ内部抗争が勃発するかわからないとは知りながら……本作はこれまでシリーズであまり取り上げられてこなかった領域にいくつかの新しいアイデアを持ち込み、根強いファンの多いリアルタイムストラテジー分野に新風を吹き込むことを目指している。

「IPとその歴史を尊重することは大切ですが、伝統の中にバランスよく新機軸を織り込んでこそ、新しいファンを惹きつけ、古くからのファンを呼び戻す、新鮮なゲームプレイを提示できるはずです」と開発チームはコメントしている。

もちろんRTSである以上、いくつものユニットを指揮して戦うという部分は『Command & Conquer: Legions』でも同じだし、それはプレイヤー同士の対戦でも変わらない。従来と目立って異なるのは、ヒーローである指揮官たちがフィールドに出て実際に戦うだけでなく、それぞれ異なる特殊能力を使える点だ。GDI、NOD、そして新勢力Cabalのいずれにも、さまざまな個性を持つ指揮官たちが存在し、プレイヤーが自分の戦略スタイルに合ったキャラを見つけて戦いを有利に進められるようになっている。

プレイスタイルに合った指揮官を見つけることはゲームの鍵になるだろう。戦闘はもはやミッションという枠の中にとどまらず、指揮官たちは一つの大きなマップに飛び込んでいくことになるからだ。このマップは他のプレイヤーとグローバルに共有されている。そこでいつ同盟を組み、攻撃を決行し、ティベリウムをはじめ各種資源の採集を行うかは指揮官たち次第だ。シリーズでおなじみの基地建設は今作でも健在で、さまざまな恩恵が得られる。中には戦場に強力なユニットを投入できるというものもある。

『Command & Conquer: Legions』が長く続くゲームになるためにはバランスを正しくとることが不可欠だ。Yorha Studiosは開発段階からリリース後まで細心の注意を払っていくことになる。プレイヤーは無課金でも「自分と同程度の戦力を有するプレイヤーとマッチングされ、いつでも対戦の機会がある」ことを期待できる。

また絶大な影響力をもつ核弾頭、イオンキャノン、気象制御システムといったスーパーウェポンに加え、次のチャプターで戦場に投入される新たな要素も鋭意開発中だ。『Command & Conquer: Legions』は今月中にもオーストラリア、カナダ、フランス、メキシコ、ニュージーランド、フィリピンでAndroid版のクローズドベータテストが開始されることになっており、正式ローンチはiOSとAndroidで年内を予定している。

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